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2004年プロボウル・プレビュー

「プロボウル・プレビュー」           


今年のNFLも劇的なスーパーボウルで幕を閉じた。明日はオールスターのプロボウルがアロハ・スタジアムで開催される。他のプロスポーツは大抵、オールスターはシーズンの半ばに行われるが、NFLはシーズン終了後に行う。おそらく、シーズンの半ばに大事な選手が怪我でもされたら困るからだろう。それにNFLはシーズン17週と短い。それだけ、NFLが過酷なリーグであることを意味する。

しかし、プロボウルにはプロボウル用のルールがある。例えば、ブリッツの禁止。(ブリッツとは、2列目以降の選手がサックをしようとクオーターバックに猛然と襲い掛かること。)他には、ディフェンスの体系は4-3ディフェンス(これはなぜかと言うと、パスプレイを多くして試合を面白くするため。もう一つの基本体系の3-4ディフェンスはパスプレイに強みを発揮する。)を用いる。そして、怪我防止のためフル・コンタクトの禁止などがある。

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のオフェンス陣の見所は、まずは、クオーターバック。今年のAFCのQBはタレントが揃っている。MVPを分け合った、マクネアとマニングに注目。以外にもマクネアは今年が初めてのプロボウル。毎年怪我に泣かされてきて出場できなかったので、今年はこの舞台を楽しんでシーズンとのダブル・MVP受賞か?

ランニングバック(以下:RB)は、レイブンスのJ・ルイスに注目。E・ディッカーソン(元ラムズ)が持つ2105ヤードのラッシングのシーズン記録にあと39ヤードで届かなかった。これは、チームの勝利を優先したため記録達成がならなかった。しかも、ラッシングヤードが200ヤード超のゲームをシーズン2回するなどチームだけでなく、リーグのエースになった。チームの勝ち負けが関係ないプロボウルでどれだけ走るか注目。

ディフェンス陣は、セカンダリー(コーナーバックとセーフティーのこと)陣を見ていると面白い。プロボウルは空中戦が多いので、セカンダリーの仕事が多くなる。そこで、T・ロウの出番だ。ロウは、今年のチャンピオンシップでMVP・QBのマニングから3INT(インターセプト)を奪った。プロボウルでもインターセプトし放題か?

次にNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のオフェンス陣の注目は、ワイドレシーバー(以下:WR)のA・ボールディン。ボールディンは地区最下位のカージナルスから唯一選ばれた選手だ。しかも、新人である。

ボールディンは2巡54位でドラフトされたが、カージナルスは1巡17位でB・ジョンソンというWRを先に指名していた。だから、チームはジョンソンほどボールディンには期待していなかった。しかし、シーズンが始まると新人で最初に1試合100ヤードのキャッチを記録した。持ち味のアクロバティックなキャッチを何回も見せ、最終的には101回のキャッチで1377ヤードを記録した。キャッチもヤードも堂々のリーグ3位にランクされた。プロボウルでもシーズン同様のアクロバティック・キャッチに期待したい。

ディフェンス陣は、何処を見ても楽しめる。あえて言うならば、L・アーリントン、B・アーラッカーのラインバッカー(以下:LB)陣か。ブリッツ禁止なので、派手なクオーターバック・サックを見られないが、この二人はタックルが持ち味なのでそれを見るだけでも面白い。

青い空、白い海で行われるプロボウルは、正にお祭りそのもの。過酷なシーズンを戦ってきた選手たちへのバケーションだ。だから、勝敗は関係ない。このスーパースターたちのスーパープレイを見るだけで結構楽しい。





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